このレビューはネタバレを含みます▼
●中編1本と短編3本(目次をご参照)。総199Pで600ptはお手頃なのでは?!何作か拝読している作者さんですが、短編集は初めてでした。(1冊まるまる1作品だと“お仕事BL”な作風が好きな作者さん。)男同士のハードルは全くありません。どのお話もちょっと拗れてからのハッピーエンド!
●表題作。「ずっとお話してみたかった」と渡された名刺に「アナ ル開発部長」笑笑!梶は好奇心からの始まりですが、積極的でかわいい泉にあっという間に虜になっちゃう。泉はいきなり梶をえっちに誘うのですが、あざとさが全然ないのが良いですね。私も「泉かわいい〜」って思っちゃいました。
●泉が開発部長として仕事熱心なのも本作にはとても良い要素。泉が梶のアレを象って商品化しようとする笑。梶は「仕事のために局所的に気に入られてるだけでは…?」と考えてしまって、ようやく自分が泉を好きになってしまってることを自覚し、泉の方も「梶くんを他の人に使わせ(?)たくない」と。おもしろかったです。
●『あまやかしたがり』タイトルのまんま!フラフラしてた陸が、翔馬に甘やかされて「こんなん調子狂う…」と離れようとするけど、さらにでろでろに甘やかされて観念するお話。顔真っ赤にして「好きじゃねぇ!」って言ってるのかわいい。
●『水曜夜の〜』「恋人はいらない」と言う翔平のことをずっと好きだった純。「セ フレでいいから」って水曜の夜だけアブナイえっちを続けてる。その水曜すらすれ違って、もう終わりにしようとするけど…。「純が好きなの俺でしょ?」と、「なんで水曜だけだったのか?」のタネ明かしが好き。
●『うちのワンコ〜』無自覚に律のこと噛んじゃうし、律が恥ずかしがることを口に出しちゃうマル。がんばってガマンしようとするけど…。マルに避けられて、素直に寂しい、好きだって言えない律。うんうん、ワンコ×ツンデレ王道!
●全話通して悪い人嫌な人が全然出てこないのも嬉しい。幸せな気持ちで読み切れました。良かったです!