狡猾×純情ラブシッター【電子限定特典マンガつき】
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狡猾×純情ラブシッター【電子限定特典マンガつき】

四隅

“浅く広く”な感じかも…?

ネタバレ
2023年6月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●事故で亡くなった姉の息子を育てる“新米保護者”の瑞貴と、妹を育ててる“ベテラン保護者”の渉。散りばめられた要素がたくさんで、でもどれもがさらっと描かれてる印象でした。
●家族関係だと、素直になれない郁也くんと瑞貴との関係の変化はあまり描かれてなく。渉のところも父親が浮気で離婚、母親も他に男つくって出ていった、というヘヴィーな設定だけど、(そのせいで渉はセ フレという軽い関係しか築けなかった、というのも含め、)さらっと…最後に渉が母親に会うのもさらっと。郁也くんと遥ちゃんの寂しい気持ちはそれぞれ描かれてて良かったなと思うけど、家族関係の方はメインではないので、さらっとでも仕方ないのかな。遥ちゃんが懐いてる渉の元カノまで出てくるんですけどね…
●肝心の恋愛関係の方。最初“いつもの軽い感じ”で瑞貴に手を出した渉。抵抗もせず、されるがままの瑞貴に若干違和感…。でもそんな素直な反応をする瑞貴に、渉が全然自覚なく惹かれていっちゃう感じは好きです。
●瑞貴の方は渉の何に惹かれたのかなぁ…?そこがあんまり読み取れなくて。だから“他のセ フレ”へのヤキモチや、今の関係を壊さないようにと気持ちを隠してるところは、おぉもうそんなに好きになっちゃったの??と唐突な感じがしてしまいました。その後の健気さはとても良いですが。
●渉の方が終盤まで無自覚なので、瑞貴がかわいそうな場面はチラホラあります。でも、瑞貴に近付く女の子に牽制したり、他の男を引き剥がして瑞貴を抱いちゃったり、自分もよく分からないまま瑞貴に惹かれて、そんな自分を怖がってる渉は愛おしいなぁと思います。告白はちゃんと渉からだったのが良かった。
●描き下ろしは約5年後、4人一緒で幸せそうでした。要素いっぱいで“浅く広く”な感じだったけど、じゃあどこを削れたか?と言われると分かりません。二人の感情はもっと描いてほしかったかな…とは思いました。
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