愛も憎しみも沈黙の中で【タテヨミ】
」のレビュー

愛も憎しみも沈黙の中で【タテヨミ】

QiangTang/TheShubl Website+kkworld+BailiJunxi

個人的に大好きです。

ネタバレ
2023年6月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 時代背景が昔なので戦の話がはいることと、中国の作品をあまり読んでいないことで土地や人名に馴染みがないので初見は混乱しました。しかし、ちゃんと内容を把握しようと読み返すほどに面白いと感じました。
最初の玉と陛下の関係性はかなり脆く、上手く構築したと思えば、大きくすれ違ってしまう。それは主に、玉が喋れないことで起きてしまうのが、もどかしく感じました。また、陛下も子供のように癇癪をすぐに起こすので、正直序盤の陛下は嫌いです。
ただし、玉が話せるようになった後のお話が面白くなる要因だと思いました。
玉も陛下も互いに内面的に成長をしていき、軽い冗談や嫌味などを言い合える、とてもいい関係になったと思います。
後半の満足感は、前半のいざこざを読んだからこそ強く思います。
また、登場人物がめちゃくちゃ多いわけではないし、各キャラちゃんと出番があるのも良かったです。
商業BLはこれをはじめに、いくつか読みましたが、最終巻まで買って、面白いと感じたのはこの作品です。
露骨な性描写(行為中のシーン)がなく、キスシーンですら顔が物陰などに隠れていたりと、読みやすいと思いました。
とても好きな作品です。ありがとうございました。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!