人の生き方から知る美しさ

ネタバレ

2023年6月20日

このレビューはネタバレを含みます▼ 太宰治の独特の文章表現によって、たとえ寂しさや悲しさの雰囲気が感じられる場面においても、人の生き方の美しさは必ずどこかに存在しているのではないかと感じられました。とある貴族として生活してきた家庭に着目し、特に母のプライド、弟の心の動揺、そして姉の新たな世界でも生きようとする意志という、それぞれの心情や言動が描かれていますが、ここに人間を対象とする作者の観察眼が光っている作品だと思います。

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rinka さん

(女性/40代) 総レビュー数：6件

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