このレビューはネタバレを含みます▼
全ての読みたい新作を買える訳ではなく、この作品を選んだけれど、選んで良かった。そう思うオメガバースです。「渇欲スキャンダル」のスピンオフ、スピン元と同じ、ハラハラはあっても、安心して読めるオメガバースです。
「渇欲」のα大河と、因縁のある先輩夫婦、α広樹とΩ秋人。二人の絶賛子育て中のアフターストーリーと、二人の高校時代からの馴れ初めの二本立て。プラス、甘々描き下ろしです。二人の馴れ初めについて、「渇欲」の方では、無理やり広樹が噛んだ…ような雰囲気だったので、もしかしてハード寄り？？と思ってましたが、そんな事はなく。好き同士、ただ『番う』事に、深い意味を感じてちょいすれ違いもありました。好きならいいじゃん、と簡単ではなかったんですね。Ωの方が弱い立場。でも、αの好きは執着…、これは美味しい。
高校時代も面白かったですが、絶賛子育て中のfamily storyの方が、自分は断然良かったです。もし、ホントにオメガバースの世界が現代にあったら、こういう苦労や苦悩を、親は感じながら子育てするのかなと、リアル感がありました。子供とBLのバランスも、子供が中心になり過ぎてなくて、好みでした。エロも良く、前作より絵も綺麗になってて、満足です。
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