死にぞこないの青
」のレビュー

死にぞこないの青

山本小鉄子/乙一

ぐいぐい引き込まれます

2013年7月18日
並ぶ表紙の中、青さと首の曲がり具合のあまりの印象の強さにふらふらと無料立ち読みをしてしまいました。
立ち読みをしてまず、怖い!と思いました。
実はそこで一度読むのをやめようかと思いましたが、怖いのに続きが気になって仕方が無い…。

原作の乙一さんは、ファンタジックサスペンス系(…と言うのか?)のジャンルで私も多少知っている作家さんなのですが、小説の内容はドキドキと怖いものの、エンディングはそれほど後味の悪いものでないのが多い方です。
なので、今回もきっとそうに違いないと信じて購入、恐々しながらパラパラとめくらせていただきました。

全体的に作画が丁寧で、ぐんぐん引き込まれます。
表題作の死にぞこないの青が、一番怖いと思いましたが、ホラーと言うよりサスペンスでした。
「あお」の見た目が怖いので、そういう物(グロ?傷?)は見るだけでも嫌、という方には向かないかも知れません。
けれど、どの話も深くてちょっと不思議でどきどきして面白いので、☆5つとさせていただきました。
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