エリスの聖杯
常磐くじら（DREノベルス／ドリコム刊）/桃山ひなせ/夕薙
このレビューはネタバレを含みます▼
初めが幽霊の憑依から始まったため異世界転生的な何かかと思ったら、どっぷりシャーロックホームズ的な世界でした。もちろん幽霊って存在と近いチカラ？を使ったりしてる時点でファンタジー要素もあるんだけど、それで全て解決するんじゃなくてメチャクチャ頭脳戦です。セシリアでもリリィでも死神閣下でもなく、1番何考えてんのかわからんのがエンリケ国王陛下ですが！登場人物や伏線がたくさんですが、丁寧かつわりと早めに回収してくる感じです。主人公の良さがスカーレットいないと本気で霞む…もうちょっと勇気と機転の利く場面をあげてほしい。(今のところ元婚約者に助力させたくらいしかいいところ分からん…)助けてもらえる人徳もあるけど、もうちょっと主人公に謎解きをさせてあげて！あと物騒な事件続いてるなら護衛は必須でしょ…警察閣下よ…貧乏子爵家の主人公は仕方ないにしても、元国王から病弱だった設定の王妃にまで護衛ついてないのはスカスカ過ぎ。
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