追放令嬢からの手紙~かつて愛していた皆さまへ 私のことなどお忘れですか?~【極上の大逆転シリーズ】【電子限定SS付き】
マチバリ/中條由良
このレビューはネタバレを含みます▼
明確な主人公が設定されていない群像劇…とあとがきにはあり、そういったタイプのお話は初めてで、なんというか…圧巻。共謀していないのに、皇太子たち4人それぞれの欲、思惑が絡み合って何の罪もない1人の少女を追放するまでとなった経緯が矛盾なく表現され、純粋にすごいと思った。手紙が届くいうきっかけはあったものの、疑心暗鬼に囚われ欲を暴走させ勝手に堕ちていった4人は因果応報というしかない。追放されたリーナが母国の現状を何も知らないまま、愛され幸せに暮らしていて、大満足でした。
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