こたえてマイ・ドリフター
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こたえてマイ・ドリフター

大島かもめ

まるで貝合わせのような二人。

ネタバレ
2023年7月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 暴力、マフィア、人種差別等々を取り払えば、究極のハッピーエンド。もちろん、負の部分あってこそ輝くラブストーリー。だからこそ、壮絶な差別と報復は登場人物全てがうら悲しくも、目を背けないで見てほしい。
幼い頃に知り合い、友情以上の友愛に目覚めた頃に絶たれた後の、再会でした。二度目の再会は深い仲間なったその後。美しい瞳を一つ失い、身体も不自由なリンチェを予告なく出所の出向かいに来たエリオット。待っていた5年間、リンチェは絶望の中で。エリオットは待子がれて。あ~、リンチェが自ら命を絶たないで良かった~。命あっての物種ですものね。
夜会の礼服を着こなしていた彼らは、ヨレヨレのスーツ姿になって、ようやくドリフターではなくなりました。
私は、彼らの人生、ゴールドパンニング皿上で様々な経験過程を揺すって揺すって残った二粒の砂金のように思えました。その二粒は、対になっている貝がらしか合わさらない貝のように、生涯一人の人と共に理想の家へと帰って行きます。
とてもとても重くて辛いお話でしたが、サヨナラを愛しているに変換したエリオットは神。大手柄。そんな人に守られて本物の幸せを掴み、二人らしく生きて行けますように。もうもう、充分苦労したリンチェですもの、どうか幸せになってほしい。
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