公爵夫人の50のお茶レシピ
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公爵夫人の50のお茶レシピ

Antstudio/Lee Jiha

公爵様の執着、ゆっくりと。【追記】

ネタバレ
2023年7月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ よくある転生もの。弱気MAXの公爵夫人に転生してしまったヒロインは、転生前の知識をフル活用して「お茶」の嗜みから周囲の人々を魅了して行く。まずは公爵夫人を馬鹿にしていた使用人、そして、氷の公爵と呼ばれていて形式的な政略結婚だとしていた公爵様、交流を持たなかった貴族の方々。物語に登場するお茶はいずれも日常に根ざしたもので、読むとお茶を飲みたくなります。紅茶、ジャスミンティー、鉄観音、烏龍茶、ミントティー、フルーツアイスティー。カモミールなどのハーブティー。心温まるミルクティー。などなど。しかし、淡々と進んで行くので、面白くなるのはやっと5巻から。最新巻出て一気読みすると、なるほど!と思わせてくれました。社蓄だった記憶を活かしていよいよ事業をスタートするクロエの活躍が楽しみです。【追記9巻】前巻で、貴族にあるまじき(?!)発言「妻を愛してます!」をやらかした公爵様・アルフォンスの溺愛執着ぶりがこれでもかと遺憾無く発揮されてます。というか振り返れば、5巻の後半辺りから、ムッツーリスケベのアルフォンスは隙あらばクロエにチュッチュするし、抱こうとするしで。クロエの身が持たない!漫画的にはそこは全て次のコマで事後どころか別の日!になってしまうので、ご想像にお任せ!なんですが。痩せギスでコルセットでいつも締め付けているクロエに懐妊の兆しが全く無い事で、クロエは公爵と不仲説なんかも流れたんですよね。クロエはお茶を広めるビジネスだけでは無く。お茶やそれに合うお菓子を通して、人々の意識をも変化させて行く。9巻は貧しい庶民の救済食物だと言われて貴族は口にもしなかったサツマイモの美味しい甘さを認知させる。巻毎にテーマがあるのも素敵。スイートポテトを食べたくなりました!
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