このレビューはネタバレを含みます▼
17歳の時に駆け落ちして15年の同級生アラサーカップル。受け溺愛で明るく能天気な御厨とちょっとツンな日下
二人の夫婦漫才のような掛け合いでテンポ良くストーリーが進んでいく中、養子として育った日下の育ちの良い御厨に対する拗れた引け目、御厨がついた嘘が明らかにされていく過程がそれぞれの心情を想像すると切なかったり、キュンとしたり。マウントを取りに来た御厨の同僚のクソ女を返り討ちにして「敵じゃねえんだ」と言う時の日下の色っぽさとカッコよさ。もう一人女性の登場人物で二人が住むマンションの大家のよし美は二人との関わりかたがすごく素敵。同じ女性なのに全く違う対比が物語にアクセントをつけてて面白かった。終盤になってよし美とジュレを食べながら日下が呟くセリフ、頭お花のようで実は頭の良い御厨の全て計算づくの行動と思わせてのまさかのお花畑だったとか、いろいろてんこ盛りなのにバラ付かず全て繋がってボーイズラブだけど根底には家族愛が流れているのかなあと思いました。初めての作者さんでしたが一粒で本当に何倍も美味しくて読み返しては楽しんでます。表紙もおしゃれで素敵
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