このレビューはネタバレを含みます▼
すごいストーリー。他のBLファンタジーとは一線を画す物語!
ミステリーっぽさが強くて、誰を信じていいかわからない、陰謀が渦巻く中で味方や敵が殺されていき、気づいたら入れ替わっている運命…!
かなり終盤までハラハラドキドキでした。
最後はハッピーエンドなんだよな…?小中大豆先生頼むよ…と思いながら一気に読んでしまいました。
死に戻り系の話は、一度目の失敗を糧に二度目は強くてニューゲーム的なチート感があるけど、それだけじゃ超えられないハラハラが常に付きまとう。特にクライマックス前の悪魔の存在が本当に悪魔で、「はい、時間切れーー!!!」となった時は焦った…
二度目に冷静になってみると見えてくる物の恐ろしさもすごくハラハラ。一度目の人生では優しく父のように思って尊敬していた上司の、真意や何を掴んでいるか見定めるような視線の恐ろしさよ…
恐ろしさや困難を乗り越える力の説得力として、ガブリエーレとアレッシオがお互いに命懸けで愛しあっていることが効いてくるなと、すごく納得できるストーリーでした!
あと、イラストも世界観がすごく伝わる美しくて緻密な絵でした…夜の部屋の灯りの中で寄り添っているイラストが印象的だった。世界に二人しかいないみたいな。