このレビューはネタバレを含みます▼
●絵柄が好きで、作者さん買いです。立読みではカラー口絵も目次も見られないのですね…。以下ページ数などご参照いただければ。
●表題作は前後編66P。哉が冒頭で「何かに夢中になったって…」とつまんなさそうな顔してるのが、過去大好きなことを諦めざるを得なかったということ、北上との過去エピソードを絡めて回収されるのが良いです。子どもの頃に恋に落ちてたんだね〜!
●花の世話をしながら、過去の話をしたり、クラスメイトとのトラブルもあったりして、少しずつ距離が縮まっていく感じが好き。哉が心を動かされる感覚を取り戻すのも良い。でもえっちはいきなり!えっもうするの?!ここで?!?!…という感じでした。描き下ろしは巻末に『その後』12Pと、ペーパー漫画1枚。だいぶ甘々の相思相愛になってます。
●『となりのこっくりくん』短編32P。オカルトマニアの美人な唯月に一目惚れして好きアピールしまくってる京汰。ある夜二人で「こっくりさん」する流れになり…。京汰が体を乗っ取られて唯月とえっちしちゃうので、ダメなかたはご注意です。乗っ取られた状態も含めて全ページ数の3分の1は繋がってます。唯月→京汰の気持ちはほぼ読み取れません…
●『月に恋し、海より愛し』前後編64P。巻頭のカラーイラストは本作より。こちらも二人でひとつのことに取り組んでいくうちに進展するお話ですが、酒造会社社長令息の拓海とバーテンダーの月也なのでアダルティ(?)です。表題作より好きかも。
●カクテル企画に対してやる気を見せない拓海を、月也が強引に宅飲みに誘って、心の内のモヤモヤを吐き出させる。これでひとつ距離が縮まる。次に強引さを見せるのは拓海です。「好きになってしまったんやから」とグイグイ!素の京都弁も良いですし、月也を丸め込んでいく感じも良いです(笑)もちろん月也の方もまんざらではないわけで…
●カクテルのお披露目イベントは作者さんの絵柄が際立ってましたね。素敵でした。高揚した気分でえっちまで。「お酒のせい」なんて言いながら、甘い空気を醸し出す二人。良かったです。