恋をしないと働けない
」のレビュー

恋をしないと働けない

黒岩チハヤ

短編はいらなかった

ネタバレ
2023年7月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『東の恋が西に落ち』で西脇にフラれてしまった南雲。青年誌から少女漫画誌に異動となり、担当作家のいない南雲はアニメ化もされた有名作家の今日明日日に執筆依頼をすることになる。


編集長からメンタル強いでしょと言われてしまう南雲は本当にメンタル強くてビックリ。恋愛していないと書けないと言う今日先生に自分と恋愛しましょうと提案するのは物語の流れとしてはアリだけれど、担当作家に言う台詞としてはどうなのという感じ。

その後の展開は想像どおりで目新しさはない。でも、今日先生はいい意味で子どもっぽくて可愛くて、南雲が本気になってしまうのも無理はないかな。


ただ、表題作が4話で終わってしまい、最後に他作品の続編と思われる短編が入っていたのが本当に邪魔だった。主人公たちの関係性やそれまでの経緯が何も分からない状態で載せられても全く面白くない。気になったらそちらも買ってねという思惑があったとしたら逆効果としか言えない。

『東の恋が……』であっさりとフラれてしまった南雲が気になっていたから続編が楽しみだった分、ガッカリ感が半端ない。
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