先生のコウノトリ
」のレビュー

先生のコウノトリ

夏目かつら

個人的に好きな作品だがオススメしにくい

ネタバレ
2023年7月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1冊丸ごと表題作。145頁。2016年11/2 他サイトで購入。

最近、他の先生のオメガバではない男性妊娠のお話を読んで、そういえば以前にも似たような設定のBLを読んだな……と思い出し読み返し。

まず、よく145頁に纏めたな…というのが第一の感想。
特殊設定、登場人物が多い……ハッキリ言って145頁で纏められる設定、内容ではない。
せめて2巻、同じカゲツ仲間の初姫、冬姫のスピンオフとかも考えると4巻ぐらいは描けそうな設定。
それを削りに削って145頁に纏めているんだから、ついていけない人が出て来るんだろうな……と思った。
私は想像で補いながら読んだので、面白いお話だと感じた。

特に気になった点:先生の親友、同級生のカゲツは、死んではいないんですよね? カゲツ保護機関トップの嫁…ということですよね? 先生の学生時代のお話や、何故?先生ではなくトップの嫁になったのか?その辺を詳しく読みたかったです。

あとは沙生の幼馴染の琉威のコトや、琉威×冬姫のフラグが立っていたので、その辺も描かれていればなお良かったと思います。

凝った設定の割にはページ数が少ない作品でしたが、それでも面白く読めるのは凄いと思いました。

人物の見分けは、顔が似ていても髪型が違うので、私はまあまあ見分けることが出来ました。

あらすじを読んで頂ければ分かると思いますが、主人公、沙生はとても可哀想な受けなので、実験台として犯される内容が無理な方はやめておいたほうがよいと思います。
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