セックス&ダンジョン!!
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セックス&ダンジョン!!

佐原玄清/ミンカンスキー/小山内

ほぼ全ての要素において物足りない

2023年7月22日
物足りない、というか設定や描写が吹っ切れていない感じ。
実際主人公がやっていることは「好みの女性の意思を無視するようなエロ方面の特殊効果を持つ道具を利用して関係に至る」というクズ以外の何物でもない行為なのだが、なぜかその行為の全容が判明した後でも関係を持った女性全てがその状況を肯定するというなんというか倫理とか貞操観念とかが壊滅的に破綻した状況になる。というか、なぜかお互い了承済みの好き好きハーレム状態になる。
いや、クズならクズのまま進めろよ、と。最初からみんなお互いに好意を持っていたんならちゃんとそれなりの段階を踏んでハーレムになれよ、と。
ダンジョン攻略も同じような状況の繰り返し感が強く、微妙に物足りない感じ。エロ方面もそれほど卓越して描写が上手いわけでもない。かといってヒロインたちとのいちゃらぶ展開も、結局道具で関係を事実上強要した上で成り立っており、なんでこのクズ主人公はこんなに好かれてるんだという印象が強い。
設定やストーリーは全く違うが、試行錯誤して迷宮攻略・複数ヒロインとのいちゃらぶ&エロ展開等、状況や描きたいことは完全に某異世界迷宮ハーレムのコミカライズ版と同じであり、その視点で比較すると完全な劣化。
ただ、この作品はキャラクターの倫理のタガがぶっこわれているため、そういったシーンへ到達するのが極めて速い。物語とかキャラクターの関係性とかは大味で良い、細かいことは考えずにエロい展開を楽しみたい、という需要は満たせると思う。
また、4人のヒロインたちの個性はかなり立っており、各々魅力的で可愛かったりする。
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