殿とつばめ
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殿とつばめ

小石川あお

痛みと感涙。泣きました。

2023年7月28日
作品にじいんとくることがあっても、涙を流すことがなかった私。物語が進むにつれて、もう、たまらなくなり、ラストスパートはずっと泣いておりました。これはもう言うまでもなく心の琴線を震わす度がとてもとても高いということ。

この作品に出会えて良かったです。

季節の巡り、お役目、加護、天の巡り、繊細で詩的な世界観がとても心震わせます。繊細な絵柄と、モチーフとなる生き物の特徴が散りばめられた登場人物たち。キャラクターデザインやセリフなどから読み取れる背景や設定などを汲み取れると、読解できた(と信じている)嬉しさもあります。
ああ、私も私の命の営みを、その時間を、余すことなく堪能したい、そう思わせてくれる作品でした。しっかり生きよう。と。
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