しっとり三編入った短編集。楽しめます。





2023年7月28日
辻村弘子先生の絵は雰囲気がキャッキャしていないので地味な印象に思われてしまうかもしれません。
そこがいいのです。
キャラは思索するし、サラリとしていて、絵も一見してくどくない。ベタベタせずにいるのに情は深いのです。読み手はそんな物思いにふける日々の姿を見せつけられながら、彼らに心情を寄せて行けるのです。
なんか素敵だな、いい彼に巡り会えてるね、と、そんな風に主人公達を見届けられる、安定の作品群。でも、当事者達自身にとってはさざめく小波を乗り越える感じかな。
ドラマ作りというのはこういうものです、と、提示されるような、この含みのある閉め方が技あり!
可能性や希望やホッとする何かを与えてくれながら、しみじみと読み終わりにそっと目を離して、物語世界に浮遊していた自分を静かに回収します。
「ペン・ふれんど」1981年作品。mimi1981/2月号~3月号
「50日間恋のライセンス」1980年作品。mimiDX秋の号
「落ち葉の音にふりむいて」1978年作品。mimi1978/11月号
いずれも懐かしいmimi系の雑誌で発表されたらしいです。
そこがいいのです。
キャラは思索するし、サラリとしていて、絵も一見してくどくない。ベタベタせずにいるのに情は深いのです。読み手はそんな物思いにふける日々の姿を見せつけられながら、彼らに心情を寄せて行けるのです。
なんか素敵だな、いい彼に巡り会えてるね、と、そんな風に主人公達を見届けられる、安定の作品群。でも、当事者達自身にとってはさざめく小波を乗り越える感じかな。
ドラマ作りというのはこういうものです、と、提示されるような、この含みのある閉め方が技あり!
可能性や希望やホッとする何かを与えてくれながら、しみじみと読み終わりにそっと目を離して、物語世界に浮遊していた自分を静かに回収します。
「ペン・ふれんど」1981年作品。mimi1981/2月号~3月号
「50日間恋のライセンス」1980年作品。mimiDX秋の号
「落ち葉の音にふりむいて」1978年作品。mimi1978/11月号
いずれも懐かしいmimi系の雑誌で発表されたらしいです。

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Pannakotta さん
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