君と運命についての話がしたい
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君と運命についての話がしたい

青梅あお

とても良かった

ネタバレ
2023年7月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何回目かのセールでようやく購入。もっと早く買えば良かった…
オメガバと言えばαとΩのお話ですが、こちらは主人公がβ同士。わりとΩが苦しむ話が多いですが、この作品はβの悩みに焦点が当てられています。
響と幸史郎は学生時代からお付き合いしている名良しカップル。自分達は運命の番だと信じてバース検査の結果を見ますが…結果はβ。でもお互いを思う気持ちに嘘はないし、一番大事な事には変わりないのに漠然とした不安が付きまといます。
リアルな悩みにこちらも苦しくなります。お互いが好きならそれで良いのに、世間の目などがそれだけでは認めてくれない。βでなければ…とずっと2人の中に燻る不安が辛かったです。全編通して優しい時間が流れているようで、細々と切なさが漂うお話しです。
後書きで作者さんが何か1つ心に残るシーンや台詞があればと書かれていましたが、1つどころか沢山ありました。2人のことは2人にしか分からない。これからも躓く事があるかもしれないけど、響と幸史郎なら乗り越えていけると思います。ずっと幸せに過ごして欲しい。
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