本当におじさんだった

ネタバレ

2023年7月30日

このレビューはネタバレを含みます▼ おじさんがメインの作品はあまり読んだことがなく、出版社のクーポンが無かったらスルーしていたと思うけれど、立読みで見たおじフェチの伊月と家族の件が面白く、興味が湧いて思わず購入。

伊月の自宅ガレージにできてしまった蜂の巣の駆除に来た便利屋の鉄晴に一目惚れしてしまった伊月。鉄晴の不注意で伊月の母親が買った花瓶を割ってしまい、代金返済の条件としてデートやそれ以上の行為を鉄晴に提案する伊月。

軽く脅しのような形で鉄晴と一緒にいた伊月はちょっとした遊びのつもりがどんどん鉄晴に惹かれていき、本気になっていく様が可愛くて可笑しい。

46歳の鉄晴が本当に普通のおじさんでランニングにストライプのトランクス姿は日曜日のお父さん風味。でも、依頼人や友人たちに愛される温かい人だから、おじフェチの伊月が本気になってしまうのも仕方ないなと思わせてくれる。

このまま伊月の押せ押せに鉄晴が流されてしまうのかと思ったら切なくなる展開もあり、ノンケの葛藤もしっかり描かれているから読み応えがあった。

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あいかさん

(女性/30代) 総レビュー数：705件

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