ぼくの狂人くん
」のレビュー

ぼくの狂人くん

いとだ旬太

惚れた子への愛執に狂う🖤

ネタバレ
2023年7月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ Hもあるけど、狂気と愛執がメイン。
色々過酷でショッキングです。読むのに覚悟が要ります。ラスト、一応2人は生きてます!

攻の893は、まさに狂人くん。
惚れてる子と一緒にいるのが人生の最終目標。その為にはとんでもない手も使います。可愛さ余って憎さ百倍といいますか、騙して、陥れて、相手の心も身体も壊れようが自分の元にいてくれるなら満足。力加減が出来ない怪物だね……相手が壊れかけて酷い状態になっても好きでいられる狂気の愛です。

無理無茶しまくっているので、手に入れた後は二人で消えていくんだろうと覚悟してます。幸せに長生きするつもりもない。
でも、あの子がいないと彼の世界が回らないのだそうです。生きてる意味もない。とんでもないけど一途だから憎めない……切ない…

元ホストの受けが能天気で底抜けに明るくお調子者のおバカさんなので、一見ドタバタコメディ調。所々シリアスな場面があり、悲惨で超ヘビーな内容に心臓が痛くなります。
ある意味、この子も狂人なのでお似合い……

地獄のドン底で出会って、物凄く不器用に好きな子を幸せにしようとして、やっぱり普通にはなれなくて……でも好きな子は自分を助けて応えてくれた。
真っ暗闇でマッチの火が輝くような薄幸。本人たちには充分明るい光、彼らの幸せの精一杯。破滅の道でも、最期まで2人ぼっちで行けるならハッピーエンド。
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