獣の王と狼面の番
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獣の王と狼面の番

奥田枠

王の溺愛がたまらない

ネタバレ
2023年8月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家さん買いです。人外というか、動物系は好んで読むジャンルでは無いんですが、奥田先生なので迷いなく購入です。
強く賢いほど神聖が高まり、神の姿に近づく、獣の世界。その王の姿は神に最も近く、人間は神のレプリカで別世界に住む…という世界。王のゼンは、人間のシーアととっても仲良し。シーアは17年前に獣と人間の世界の境界線に捨てられていた赤ちゃんでした。獣でないため、ゼンの瞳を畏れることがなく、対等に接するシーアは、ゼンにとっては唯一無二の存在。お互い、とっても大切に思ってます。その微妙な関係を変える出来事が。王であるゼンが、番を選ばなくてはならなくなります。それまで友達だと思っていたシーアは、自分がゼンの番になりたいと思うのです。様々な種族から神聖の高い女子が集められた中に、シーアは変装して潜り込みます。当然、ゼンはシーアだと分かり、シーアを番に選びます。ここから、ドキドキハラハラが…ではなく、ゼンの溺愛×シーアの一途、が軸で、なんだかんだで甘々で、甘美です。なんの心配もなく、王の溺愛を楽しめます。もちろん、シーアも素直さも可愛いし、とにかくハッピーです。ゼンとシーア、見た目は人間なので、人外が苦手でも違和感なく読めると思います。
2巻の途中から、ゼンの近衛のスウェイ×リーカーのスピンオフに。この二人は、あるよね〜と思ってました。拗らせ受けがお好みなら、こちらのCPの方が魅力的かも。容姿も、この二人の方が人外度が高いです。
神聖の高さで、容姿が動物から人間に近くなる設定は新鮮でした。同じ兄弟でも、人間に近い姿から動物のまんま、まで幅広です。顔も描き分けがしっかりされてて、そこら辺も見応えありです。
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