ことのはころり【電子限定描き下ろし付き】
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ことのはころり【電子限定描き下ろし付き】

暮田マキネ

ホットアイマスクの様な温もりBL

ネタバレ
2023年8月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 中身を知ろうともしない顔見知り程度の他人に、容赦ない言動でコンプレックスを肥大させてくる罪深さに心が痛んだけど、それ以外はホットアイマスクの様にじんわりと的確に癒しをくれる良作です。
レビューで志信の気持ちは分かるけど、周の方のは…というのをたまにお見かけしましたが、私は周の気持ちを端々に感じていて描き方好きです。
方言を指摘するのは、その人から声を言葉を取り上げるのと同様の悪意だと思う…そんな中で、色んな地方出身で語源のルーツを調べたりするサークルに誘ってもらえて、まっすぐに好意を伝えてもらえたら雪解けしちゃうと思います。
最初の印象は悪かったけど、次に会った時に志信はしゃがんで周より目線を引くしながらもきちんと目で言葉で謝罪してくれて…ド直球に心に響く。周はノンケというより、育ってきた環境で彼女を作る以外の思考がなかっただけで、自分が強く惹かれれば性別関係なく損得勘定なしに無償の愛を注いでくれる愛情深い子だと思ってる。だから絆され受とは微妙に違う印象です。あくまでも個人の感想ですが…志信は惚れやすくてふわふわした面も見えるけど、実は毎回この恋が生涯最後の恋愛!という感じで全身全霊で愛してる気がします。だからフラれたら留年しちゃうくらい凹むし、周しか見えないのかなって。マキネ先生の作品は感情に直撃して涙腺ぶっ叩いてくるのが多いけど、この作品のようにじんわりとそっと癒してくれるのも好きです。総じてマキネ先生が好きです。
あと部員に持ち上げられてしまうくらい小さい部長が可愛くて、ぬいぐるみ欲しい。
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