それから、君を考える
」のレビュー

それから、君を考える

小松

、、、で? (ネタバレです)

ネタバレ
2023年8月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ なかなか考えがまとまらなくてずっとレビューできませんでした。4つの短編が収録されていて、印象としては前半は「悲」で後半は「喜」になるのでしょうか。表題作は寂れていく田舎で育ってきた幼馴染みの2人、東京に出たいと大学進学を目指すタカシと田舎に残って豆腐屋を継ぐヤスのお話。受験勉強で煮詰まるタカシを元気づけながら、ずっと側にいてほしいと願うヤス。
、、、で?タカシはそれから、君(ヤス)を考えてくれたの?BL展開するの?しないの?タカシの涙の意味は?力業で脳内BLに持っていくのができないくらい胸が苦しくなるラストです。このあとのことはわかりません。気持ちは受け入れられないだろうとヤスはたぶん思っています。でも伝えずにはいられなかったのでしょう。タカシのいる世界がヤスにとってどれだけ愛しいものだったのかを。
2話目は読み終わって、ズシーン、、、。3話目はコミカル、4話目はシリアス。それぞれのお話が刺さって、泣けてきます。大人になる前の焦燥や揺らぎが描かれていて、なんというか、、、彼らの幸せを願いたくなります。
巻末の海辺のタカシとヤス2人のと、ヤスが1人のイラストが心に沁みます。それから、ヤスは君(タカシ)を考えているの?この本を読んでから、時折君たちのことを考えています。
2015年7月 総184ページ 漫画2ページ(カバー下?)あり 修正=見えない構図
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