このレビューはネタバレを含みます▼
主人公の文は人の心の穢れを掃除することを稼業とする堀北家に手伝いとして入ります。そこで彼女にはクィーンの力という人間の集合的無意識(心理学者のユングが提唱したもの)に直接的に働きかけるパワーが覚醒しつつあることを知ります。
一般の人には少し難しい理論なのですが、普通は人類の集合的無意識(神話的なのもの)からそれぞれの個人の潜在意識にイメージとして共有されるものが、この作品では逆にその元型である集合的無意識側に個人(文ちゃん)が働きかけて操作するといった壮大なスケールの話になっています。
ユングや心理学に興味の無い人でも十分楽しめる作品ですので、ご安心下さい。