【合本版】どうも、悪役にされた令嬢ですけれど
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【合本版】どうも、悪役にされた令嬢ですけれど

佐槻奏多/八美☆わん

深みがあるお話でした!

ネタバレ
2023年8月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ ありがちな悪役令嬢者かと思いきや、実に奥が深いお話でした。ヒロインと面識がないはずのシャーロット(伯爵令嬢)からの執拗に嫌がらせをされ、婚約者には身に覚えのない罪で婚約破棄され、顔合わせした男性からも何故か断られ逃げられる。読んでて疑問がいっぱいでした。なぜ執拗に追い回し陥れるような事をするのか…2巻になって解明されましたが、恨みを晴らしたい相手はヒーローだと知り、ヒロインは完全なる被害者だった。ただシャーロットのした事は、人としてやってはいけない事で、それを阻止したのがヒーローだった。それがこの物語の、全ては『祝福』が原因でした。祝福の正しい使い方をしなかったシャーロットが悪事を働き、それを咎めたのがヒーローでシャーロットを牢獄に!『祝福』を使い記憶を持って過去に帰ったシャーロットは、恨みを晴らすため周囲を囲い込み、ヒロインを追い詰め、ヒロインが苦しんでいる姿をヒーローに見せる事で復讐を始める。でもヒロインもヒーローも心が強かったし行動力もあり、ヒロインも『祝福』を持っていたので、最後にはシャーロットの悪事をおおやけに断罪!意外だったのが、ヒーローも記憶を過去に持っていきシャーロットと退治していたことでした。その事は、最後の最後に話に出てきたので知った時はビックリしました。まさか、ヒーローもシャーロットと同じ事をしていたとは!!『祝福』には色々な種類があり、記憶を操る能力・人の心が読める能力・記憶を過去に持っていける能力、ここに登場した能力はこの3つでした。『祝福』があるからこそストーリー展開が面白くて目が離せませんでした。本当に面白かったです。2人が結ばれて良かった。ヒーローサイドのお話や、他の登場人物サイドのお話もあり満足です。値引きでお得に購入できたのがラッキーでした!!
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