このレビューはネタバレを含みます▼
BLというよりも魂と魂のLOVE、壮絶な愛のものがたりでした。探偵の真音に降りかかる事件の数々。そこには必ず殺人鬼槇の気配が。槇の真音への執着は尋常ではないのですが、次第に二人の過去や関係が明らかになってきます。かなり暗く重い土台はあるのですが、美人の探偵は飄々としたおとぼけキャラ、そして探偵の娘笑子や義弟の隆、凸凹コンビの刑事の活躍もあり作品を明るくしてくれてます。昔ハマったドラマ「TRICK(トリック)」を思い出しました。あとがきに先生がエンディング曲をおすすめしてます。わたしも彼らが大好きでCDを繰り返し聴いてました。その歌詞が恐ろしいくらいに劇的なラストを迎えた槇の混沌とした心中にリンクしてるんです、鳥肌立ちました!ぜひぜひ読み終えた後に聴いてみてください、号泣必至です。