ハナちゃんと令子先生





若い女中さんのハナちゃんと令子先生の日々を通して描かれる大正期の市井の暮らしや文化が、とても丁寧に優しい目線で描かれています。
ハナちゃんの真っ直ぐな性格、令子先生のひととなり、二人と周囲の人々が織りなす物語に心打たれ温かい気持ちになります。
今後ハナちゃんの出自についてや令子先生のこれまでの半生も少しずつ描かれて行くのでしょうが、次巻もとても楽しみです。
一話ごとの巻末のコラムでは明治〜大正期の女性と家庭を主とした着眼点で、当時の文化や世相を解説していて、この作品がとても丁寧に大切に描かれていることを感じます。
当時の街の様子(建物、乗り物、着衣、風俗など)が細部まで描き込まれていているのも本当に凄いです。
ファンとしては続きを早く読みたいですが、ゆっくり丁寧に描く新作を楽しみに待ちたいと思います。
同様の世界観の長田佳奈先生作品「こうふく画報」「つれづれ花譚」も超おすすめです!

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