真の実力はギリギリまで隠していようと思う
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真の実力はギリギリまで隠していようと思う

亀小屋サト/猫夜叉/鍋島テツヒロ

話の主軸や設定は良い

2023年8月21日
―――のだが、肝心の物語の描き方がありきたりな無双テンプレを地でいくような流れで、しかも2巻の時点ですでに迷走気味。もっと契約した女神との軸をちゃんと進めていく感じでないと量産型の学園チート無双作品の一つにしかならない。
作画も上手いし、マンガの演出もいいのに、なぜかそれほど面白いと感じないのは、どこかで読んだ経験がある設定・展開の組み合わせを思い起こさせるからだろう。この作品のオリジナルの部分である「読者にとっては聞いたことのある、作中世界では知られていない神々」という非常に興味を引く設定が、上手く機能していない。事実、この設定が深く関係してくるようなシーンでは先の展開が気になる面白い感じに仕上がっている。
平凡な学園チート無双を控えて(実際はギリギリまで隠すとは何だったのか状態)、もっと契約女神や他の神々とのなんやかんやを描いて欲しかったというのが本音。
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