お色気担当の姉と、庇護欲担当の妹に挟まれた私
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お色気担当の姉と、庇護欲担当の妹に挟まれた私

完菜/双葉はづき

色々気にしなければ面白い

ネタバレ
2023年8月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ コミカライズ版で話の続きが気になり、ちょうど1巻が半額になってたので購入。

途中まではそれなりに楽しく読んでいたのですが、全ての描写がとにかく淡々としていて、情景とか心理描写があんまりないというかあっても淡白過ぎて頭に入ってこない。
加えてところどころ「〜た。」「〜た。」「〜た。」と同じような長さで同じ終わり方の文が続くことが悪い意味で気になって、楽しめなくなりました。とにかく文章がずっと単調なんですよね…。
あと他の方も書いてましたがヒーローのキャラがブレてる印象を受けました。他のキャラが話す彼の人物像と読み手が受ける彼の印象がずっと乖離してて、一向に一致しないというか…。

結末だけ気になるからなろうのサイトで1巻から後の話を読みましたが、2巻の購入はちょっと無いかな…。クソ姉妹へのざまぁ全然なさそうだし(実際なろう版だとほぼ無かったし)。
ポッと出のイカれ頭公爵令嬢なんかよりも、ムカつく姉妹とクソ家族のざまぁを充実させて欲しいのに。

[追記]
2巻も値引きされてたので、さらにクーポンも使って購入しました。なろう版ではいなかったリーンハルトがどうなるのか気になったしね。
…と思って読んでみたら、2巻は一度も出てきませんでした、彼。完全にフェードアウトしてたよ。当て馬ですらねえ…哀れ…。

それ以外には、相変わらずあらすじというかプロットのような淡々とした文章(特に加筆部分が著しくこれ)と、やっぱりキャラが迷子になってる気がするヒーローと、他の方のご指摘の通りやたら行間を空ける文章構成と、緊迫した場面での女・子供キャラのまるで緊張感のない台詞回し等、言い出したらキリがない不満点と、値引きされていてもまだ高いなと感じる内容量でしたが。

しかしまあ、それでも姉妹とのわだかまりがきちんと解消されていたし、結婚式のシーンはとても良かったので、星を2から3に変更しました。キースの話の加筆も嬉しかったし。

話の内容自体はとても良いと思うんですよ。ちょっと色々拙い部分が多すぎてその魅力がマイナスされちゃってるだけで。
キャラクターもトバイアス部長やキースといった魅力的な人物が多いですし。それ故ヒーローの迷子感が悔やまれるけど…。
あと挿絵はめちゃくちゃ素敵。
プロットと割り切って読めば楽しめる作品だと思います。
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