摩利と新吾
」のレビュー

摩利と新吾

木原敏江

切なく温かい作品

ネタバレ
2023年8月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ たまたま少し前に新聞で作品を知ったことがきっかけで、今回、初めて読みました。
始めはほのぼのした学生物語だと思っていましたが、徐々に人間関係やら時代の渦とやらが深く交わって、大河のような作品でした。
読み終えて、どんな時代でも誰にでもいずれ死が訪れるのだと思うと、摩利と新吾たちのように、懐かしく切なく温かい記憶が心にあるということ、それが本当の幸せなことではないのかな、としみじみ考えました。
本編のラストシーンがとても好きです。
ちょっと切ないけれど、永遠を感じられるようなハッピーエンドだと思いました。
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