題名通り

題名から受ける印象そのままで、その期待に添える作品。
ストーリーはエロ有り異世界転生ものとしては特に珍しくもないテンプレ気味なものだが、物語のテンポがまずまずいい感じで読みやすい。エロ方面もこの手の作品によくある「そうはならんやろ…」な展開はなく、きちんと段階を踏んで常識の範囲内ではっちゃける感じに上手く纏まっている。
実際、物語としてはそれほど面白い部類ではないと思うが、作画担当の漫画家さんが経験豊富な大御所に当たる部類の人であり、人物・背景からコマの構成や演出等のレベルが総じて高いため、マンガとしてスムーズに世界に入り込んで読み進めていくことができる。特に背景や小道具・異世界生物の描写は秀逸で、そういった描写を見るために買ってもいいと言ってもいいくらいにはハイクオリティ。その視点から評価するなら☆4相当はある感じ.。また、泥臭い感じの内容との相性も良く、純粋に出来が良い。
物語が平均あたりで安定しすぎで突出したものが無いこと、第1巻の表紙がちょっと残念なことを除けば、エロ有り異世界転生ものとして無難で、特に悪い部分も見当たらない感じ。現状総評☆4に届くか届かないかくらい。