このレビューはネタバレを含みます▼
先天性難聴のケイトと、俳優を目指すも思うようにいかない大学生・藤永が、目と口と手で「伝え合」い心を通わせていく物語・・・。
厘てく先生の見事な心情描写・人物描写にどんどん引き込まれ、涙を流しながら最新5話まで読みました。
聴者は当たりまえのように「声(音)」で伝え、顔を背け合っても「言いたい」ことは「伝わる」けど、ケイトと藤永はそうはいかなくて、向き合って手話や読唇を駆使しないと伝わらない。お互いに『伝わらない』ことの辛さ・悲しさ・寂しさを分かっているケイトと藤永が、コミュニケーションを簡単に諦めずに心を通わせていく過程がとても丁寧に表情豊かに描かれていて、BL作品という垣根を越えて感動しました!
まだ完結していない作品だと思いますが、完結しないで欲しい・・・と思わせてくれる素晴らしい作品。間違いなく名作です!コミックス化が待ち遠しい!