IS
」のレビュー

IS

六花チヨ

知らなかった‥

2013年8月21日
男でも女でもない性‥ISという言葉も初めて知りましたが、ISの方達の現実ーー周りの偏見、差別、好奇の目ーーが大変辛く感じました。

この作品を読むまで、大人向けコミックで半陰陽を題名とした作品を幾つか読んだことがあります。が、興味本位でそれらを読んだ自分が許せなくなってしまいました。

生まれつきの、自分ではどうしようもない身体、迷い揺れる心、その現実と真剣に向き合い受け入れ一生懸命生きている‥
何度も涙がこぼれました。
あるがままの、そのひとを愛することが大切なんだなあと心に沁みました。春も、ずっと想っていた伊吹と結ばれて本当に良かった。
欲を言えば、最後の展開が急過ぎて残念‥もう少しじっくりと、もっと気持ちが溢れるような告白が良かったです。伊吹との日々の暮らしも見てみたかった。


ISは2000に1人、考えていたより高い確率に驚きました。これから先、ISの方と出会うことがあるかも知れない、その時私は春の友人のように接する事が出来るだろうか、と思いました。この作品を通してISを知る事が出来て本当に良かったです。
知らないことで傷つけてしまうこともあるから。
ISへの理解が、もっと世の中に広がりますように。







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