勇者パーティを追い出された器用貧乏
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勇者パーティを追い出された器用貧乏

都神樹/きさらぎゆり

王道のライトノベルだけど…

ネタバレ
2023年8月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 5巻まで読みました。個人的に考える王道のラノベには2通りあって、シリアスなヒロイックサーガと読んでて前向きな気分になれるコメディも絡めたヒロイックサーガです。この小説はシリアスなヒロイックサーガですね。
シリアスなサーガの場合、壮大だったり物語を構成するために浮沈みの激しい展開が多いので読んでて疲れるのはこの作品も疲れます。
4巻までは最高のヒロイックサーガだったのですけどね。
そのあと、世界の破滅とか話がどんどん大きくなったのと、伏線の大渋滞です。傑作が駄作になった感じ。
若者の育成とか心理とかの描写がうまくて、大げさなエピソード無しで面白い物語が、国家だ陰謀だみたいな話が出てきて、世界が滅ぶだ的な話になって、感想は、おいおい…です。
世界の滅亡的な話になってくると、個人の話とかぶっ飛ぶし、なんで、ラストに向けてつまらない大げさなエピソードを持ってくるラノベが多いんでしょうね。というよくあるパターンのダメになってったヤツですね。
4巻までは人の死とかで盛り上げるつまらん手法も使わなくて傑作だったのですけどね。5巻は半分も読んでないというか、読み飛ばしまくりました。世界の危機と個人の話の両立は無理ですって。一応、なんか予想つくけど、最後は確認するために続きを買うとは思うけれど。もはや個人のエピソードとかどうでもいい感じのよくある世界の危機にしちゃってるので、個人的には残念な作品で終わるかと思います。
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