このレビューはネタバレを含みます▼
主人公が可哀想で可哀想で、何箇所か泣いてしまいました。
シンデレラの境遇より、酷いかも?と思いました。
主人公のエノリアは父親から虐げられて育ちます。
かなり酷い、汚い手を使うので、傷つかない様に、感情を押し殺して生きてきました。
けれども、周囲からは、甘やかされて育った為、冷めた人形の様だと思われています。
エノリアの支えは、いつか魔法使いが現れて、舞踏会へ行き、王子様と出会う空想をすることでした。
公爵のブライアンは、家族との関係や女性に裏切られた経験から人間不信気味。
結婚するつもりはなかったのに、エノリアの父に弱みを握られ、エノリアと結婚します。
エノリアは、空想していた事が叶ったと思うのですが、お互い心を閉ざしている上に、エノリアの父にそれぞれ騙されていたので、すれ違い、勘違いが続きます。
エノリアが幸せになるのは、本当に最後の最後なので、きゅんきゅんくるようなお話ではないと思います。
私は結構好きですが…。