このレビューはネタバレを含みます▼
212p、全表題作+描き下ろし+あとがき+電子限定おまけペーパー。原因はまだ定かではないが主に失恋などが起因する心的外傷から通称ゾンビ症と呼ばれる病気に罹患していると思われる好きだった塾講師との再開。失恋相手のケントに間違われ、そのままケントとして一緒に過ごし始める。だんだんとケントとしてではなく操田として認識はじめながら症状が改善していくレイレイ。変わった奇病を軸に癒される事により軽快していくストーリーは物珍しさもあり面白いが失恋により(?)という設定は少し違和感を感じた。失恋は確かに喪失感を半端なく感じるものではあるが。そこら辺がゴロゴロとゾンビ症の人だらけになってしまうのではないか?多かれ少なかれみんな失恋経験って案外持っているのではないかな。ショックの大きさの違いと言われればそれまでだけど。
同じように想い合うって凄く幸せな事。片方の気持ちが離れてしまったら、相手に想いを残さずに離れるって難しいと思う。それが見た目に顕になるのは面白い設定だが、ちょっとキツイ。