僕の美しいひと
」のレビュー

僕の美しいひと

カシオ

何度も読んでしまうので☆4→5に変更

ネタバレ
2023年9月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ つい勘繰って読んでしまう癖があるので、わりと序盤から吉良の正体が予想できてしまい、兄との交通事故もそうなるだろうなと読めてしまったので淡々と読んでしまった。それでもストーリーは面白かったし、全寮制高校の雰囲気とか良かった。
ただ、母親が息子と同じバイオロイドのウェイターに、何であんなに腹立ててたのか謎。息子は完全なクローンなんで違いますってこと?兄もイケすかない奴だなと思ってたら良い人だったし……。あと、心臓患ってたのにサッカーのエースストライカーだったの??
お話は、2人だからこそ出会った時に互いに自然と惹かれ合ったんだろうなと思うと胸にグッとくるものがあった。
最後のあしながおじさんで癒されて終わったので読後感は良かったです。

■☆4→5
淡々と読んでたにも関わらず、中毒性があり何度も読んで考えてしまうので変更。
和彦が正嗣のスペアでしかなく、故に和彦という存在自体無かった……兄弟揃って何て悲しいんだろう。自分に置き換えてみると発狂しそうになる。自分の17年の人生は一体何だったのか、そして兄も自分として死ねなかった……苦し過ぎる。兄の事を思うとハピエンだとは到底思えなかった。最後の車での兄が良い人過ぎて。
(ぶっちゃけ2人には年齢差があるし、経営がそんなすぐできる訳無いのでは?経験、人間関係も違うし……とちょっとうまく飲み込めないところもあるが。)
でも救いがあって、忍だけは和彦のことをタイトル通り見つけられたこと。それを何と呼ぶのでしょうね。
その感情がある限り人もクローンもバイオロイドも同等です、と兄の問いに答えたい。
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