セックスリテラシーZERO
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セックスリテラシーZERO

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ネタは辛く暗いはずなのに読後感は晴れやか

ネタバレ
2023年9月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作+1・全206P(155P〜スピンオフ)。中学時代にイジメにあい不登校となった過去をもつ赤羽(攻)が、イジメの発端となった一言を吐いた冴島(受)を街で見かけ復讐を思い付く。イジメ・騙し・復讐と嫌なパワーワードですが、読後感は優しい気持ちになる。思春期の頃って何気ない一言がイジメに繋がりがち、それがクラスのイケてるグループ発信なら尚更。ページ数の都合、展開は早いのですが、それより2人の心情、後悔・弱さ・優しさが伝わって気にならないです。個人的には「騙される」が共感性羞恥で地雷なのにページを飛ばさず読めたのが驚き、「騙して晒される」じゃなかったからかも。赤羽・冴島の2人共に感情移入出来たのも大きい。沢山のプロセスでとっ散らかりそーなのに良くまとめたなと脱帽です。先生の作品の中でも断トツで大好き、繰り返し読んでます。
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