十億のアレ。~吉原いちの花魁~【描き下ろしおまけ付き特装版】
宇月あい
このレビューはネタバレを含みます▼
現代の吉原という設定なので、ファンタジーだと思って読んでいます。
はじめの方を読んで、お金持ちのイケメンの客に恋をして身請けしてもらうまでの話かと思ったら、全然違っておもしろいです。
アザミちゃんは弱さと強さの両面があり、不器用で悩みながらも、努力して成長していく様子が描かれていて、応援したくなります。
そして、三倉さんがいい人すぎます。
お金持ちに身請けしてもらった方が幸せなのに〜って思っちゃいますが、アザミちゃんは自分の力で借金を返して、三倉さんと結ばれるんだろうなって思います。
その頃には両親への復讐なんてどうでもよくなっているのか、何かしてすっきりするのか、どうなるでしょうか。
想い合っているのに結ばれてはいけない2人がじれったいですが、そこがいいです。
男嫌いなのに、好きな人を想像しながら、好きでもない人に抱かれるって辛いですよね。それも好きな人がいる場所で。
幸せになってくれますように。
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