Loveless SEX Bear~愛のない獣~【単行本版】
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Loveless SEX Bear~愛のない獣~【単行本版】

霧嶋珠生

熊らしく大きい玄蔵だから可愛かった😩

ネタバレ
2023年9月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読み無し、表紙買い。

ダメですね。ぜひdogから読んで下さい、と読了して思いました。(tigerは単行本化するのでしょうか??)情報量ゼロで読み始めた事を後悔するくらい、この物語は良かったです。

首輪に惹かれて購入したら、耳が付いていて…(夜は目が)よく見たら熊😩

獣人世界の物語は、私自身なかなかその中に入りずらかったりするのですが、この物語は、老い、というものを擬人化した様にも感じて。
見送る辛さは如何ばかりだろうかと…そんな事を感じた作品でした。

獣人は自分らしく生きる事も出来ず、番以外の人とは触れ合う事も出来ない。想う人がもし番以外だったら…(触れ合ったら、獣人は獣になってしまう。)

久士×熊の獣人 玄蔵の物語。(dog編を読んでいたら、獣人管理施設や番の事などがもう少し分かりやすかったのかも)

貴方は最期、どう生きたいですか?と、聞かれている様なお話。

番以外の人間、久士と関係を持つ事は、玄蔵自身が獣化し久士を傷つけてしまうかもしれない。
暴走してしまったら、コントロールが出来ない…という玄蔵に、久士は、そうなったら殺してあげると。だから安心して委ねて良いと(BL😩)。

この歳でこの様な台詞を読むと、泣けます。

弱っていく彼に寄り添い、労わり、見送る。最期は笑っていられる様にと。

久士と玄蔵にはそんな労わり合いが相互にあって、柔らかく笑い合うコマは最高に良かった。

少しずつ熊になっていく描写もまた、可愛い熊で。それはまるで人の最期と重なったりもして、涙でした(玄蔵は幸せだったと思う)。

見送るのは辛い、本当に。

作者のその辺りの描写もまた、良かった。

強い瞳の久士。まだ若いんだろうな…。

順序が逆なのかな?と思いますが、dog編を読みたいです。

はぁ、良かったです。
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