レンアイサイド[コミックス版]
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レンアイサイド[コミックス版]

あめきり

歩夢はもはや別人、と家族のこと

ネタバレ
2023年9月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 龍がいい奴なのはハツコイノオトで知ってたけど、一瞬の登場で拗らせた嫌なやつ認定された歩夢が、ここまで健気で可愛いやつとはつゆ知らず。性格激変レベルで、さすがにスピン元のままでは…と軌道修正したのではという気がするので、ほぼ別人格と思って読みました。

高校生の割には2人の親が放任すぎて生活感がなく、大学生か社会人みたいな生活スタイルの2人。歩夢の親は理想像であるようだが、陰も形もなく幻影のようで逆に怖い。

龍の義姉みたいなのは、結構そこらじゅうにいて、手近の未成年に手を出したり(しかも性的行為まで行ってそれを無かったことにする)、頻繁に呼び出しては(きっと龍の生活リズム無視して)引き摺り回すのは、立派な虐○です。寂しかったから、仕方なかったからと自分の行為を正当化しているからタチが悪い。反省したからまた遠ざけるとか、自分の犯罪行為に後ろめたさが出てきたからか。
悪いことはいわないから、龍は距離を置いたほうがいい。母親も危険。家事をせずに子供に押し付け、挙句一人暮らしをさせて、たまに母親ヅラをする。正直、吐き気のする家族でした。

BLとしては今まで読んだあめきりさんの作品の中では一番よかった。それはひとえに主人公の2人の性格の良さからくるもの。かわりにどの作品も胸糞人間が出てくるパターンをもう少し今度は別の角度からアプローチして欲しいとは思う。(高評価の一方、低評価も多いのはこれが理由かなと勝手に推測)
あめきりさんの作品はどうもBLオタ臭がして苦手だったが、今回はそれが薄まっていて良かった。
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