このレビューはネタバレを含みます▼
絵も繊細で、お話の空気感も大好きです。この作者さまの作品を読むのは2作品目ですが、やっぱり好き。生い立ちから、お金でしか人と繋がれない小説家攻めと、普通の感覚の、進路に将来に悩む療養で学校を休んでいる受けくん。価値観宇宙人の攻めとの関わりの中で、色々考えて成長していく受けくん。明後日の方向に迷走している攻めとのやり取りや、周りの人達の存在感もいい。
高価なプレゼントだからと返品した受けくんが、靴を片方無くした攻めに、安価なサンダルをお揃いで買ったらとても喜んでくれて、嬉しくなった時に、受け取らないでいた自分を振り返って相手の気持ちを慮って涙したシーンが好きでした。2008年の作品でしたが、良作は、色褪せず心を打つと思いました。今の作品も読みたいです。
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