このレビューはネタバレを含みます▼
表題作のみ・上、下巻共に172P。
財閥の坊ちゃん、睦(受)とボディガードの要(攻)の両片想い成就なお話し。
先生の大ファンです、既刊の物は全て持ってます。ですが今回のは本当に灰田先生の作品ですか?と疑いを持ってしまいました。
懐中時計に財閥の坊ちゃん、幼い頃に助けたのがきっかけでボディガードとネタは豊富。ですが、見て、読んでのまんま、上っ面のストーリーで読み手の想像とか一切必要の無いものでした。
BLに関わらず漫画はファンタジー、非現実的な事でも、そこに突っ込みを入れさせず世界観に浸らせて、心に何かしら響かせてくれるのは作者様の腕次第。そして、灰田先生は読み手を黙らせる作画・描写力、表現力、オリジナルストーリーの構成力を持っています。期待値が高い分、がっかり感も大きくなります。
BL初心者の方には、可愛らしくて楽しめるかもしれませんが、私は見せ場が何処かも分からず、当て馬らしき一馬君も、母親とのシリアスシーンも必要だったのか?って感じでした。