ヴィクトリア・ウィナー・オーストウェン王妃は世界で一番偉そうである 分冊版
新城一/海月崎まつり
想像もしていなかった展開に度肝を抜かれる
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼
「世界で一番偉そう」とタイトルにあったので、どんな嫌な女が登場するのだろうと思っていたのですが、蓋を開けてみたらしっかりとした信念を持った、なかなかに慈悲深い男前な女性で、「あら、格好良い !」と思いましたね〜。彼女のことを嫌っている人も敵対している人も最終的には彼女に心奪われひれ伏してしまう様が、とても面白かったです。
正直あんなに素敵な女性がなぜあの素直さしか取り柄がないようなバカ王子に夢中なのかはわかりませんが、たまに彼に見せる乙女の顔がいつもの凛とした表情とはかなりギャップがあって、可愛くて好きです。
ありきたりな悪役令嬢ものかと思って読み始めると全く想像もしていなかった展開に度肝を抜かれてしまう、なんともオリジナリティー溢れる楽しい作品で、とてもおすすめです。
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