noicomi鬼の花嫁
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noicomi鬼の花嫁

富樫じゅん/クレハ

偶然ハイスペ番に選ばれた人の棚ぼた人生

ネタバレ
2023年9月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公に魅力を感じられない。向上心もなく、グズグズ、ジメジメ、ウジウジ。気の良い周りの人が気を遣ってヨイショヨイショと持ち上げてあげるも、「私なんか。。。」と周囲の思いやりを拒否。自分に自信が無いから、番が他の人に心移りしないか心配らしく、知り合って間もない番にシクシク泣きながら上目遣いで愛情確認する厚かましさにドン引き。親に愛されなくても祖父母から十分すぎる愛情を与えてもらっている上に良い年なのだから、愛される人間になれるよう自己努力してほしかった。
これまた出会って間もない番から与えられる待遇や品々を、喜んで享受する調子の良さにも嫌悪感。

主人公の様な卑屈な人が身近にいたら気が滅入るし、面倒事の他人任せが過ぎてイライラする。美味しい所はちゃっかり頂く調子の良さも好きになれない。自分は極力関わりたくないなぁ。

ハイスペックな番も、「主人公のココが好き」とかではなく、番だから好きになった(つまり人格や容姿は問わない)だけ。きっと相手が誰でも「君は美しい」と同じセリフなのでしょう。キュンとしたり印象に残る口説き文句はなかった。

せめて主人公カップルのどちらかに自我があれば、もう少し物語が動くのでしょうが。。。ありきたりの展開に感情が全く動きませんでした。「それがどうした。」「だから何?」「で? 」で終わり。
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