イティハーサ
」のレビュー

イティハーサ

水樹和佳子

しみじみ大ダメージ…

ネタバレ
2023年9月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 導入から世界観が圧倒的で、世界の謎に振り回されながらも、登場人物たちや読者が、自分なりの真実を求めていく物語だと思います。
この物語は、読む人それぞれの解釈を、登場する勢力それぞれに対して求めるかもしれません。誰を信じる?人を人のために殺すのは?…みんな悩みの中にいます。
神に対しても、見えない、見える…日本の宗教観だけでなく、アニミズムや偶像崇拝、宗教団体とその習慣・国体といった、話の中で描かれるものが、古代日本風になっていながら現代的でもあります。
神々のありようは、古事記的であり、かつギリシャ神話的な人間的な感じもあり、力を失っていく様は現代的でもあり。
そこにいるのにもう助けられない、なんて、今そんなことを言われたら暴動が起こりそうだけど、不思議とすごく腑に落ちる流れでした。人間くさい。
最後の方は、所属雑誌の関係で打ち切り→書き下ろし最終巻になった?とのことで、最後は壮大ながらも結構駆け足です。その話一コマで済ます!?も正直ある。まさかこんなエンディングになると思わなかったのでびっくりしましたが、本当に読んでよかったです。めっちゃキスされてる人がいたのはちょっと笑ったけど。
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