インターネット・ラヴ!
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インターネット・ラヴ!

売野機子

評価がとても難しい

ネタバレ
2023年9月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 売野機子先生の漫画は大好きで、デビューコミックスから拝読していて、今回そんな売野先生のBL作品という事でとても期待して読みました。売野先生の独特な感性とストーリーテリングを感じる事ができて個人的にそれだけで満足ではあるのです。ただ、天馬くんの気持ちは痛いほど伝わるのですが、ウノくん側の気持ちがあまり描かれていないので、BLとしては物足りなさというかラストに至るまでの展開がかなり急に感じてしまいました。せめて「1ヶ月時間ちょうだい」の後にウノくんが何を思いあの答えに至ったのか、ウノくん視点の話が入っていればなぁ…と。
SNSをはじめワールドワイドな交友関係、承認欲求やジェンダーの問題等、現代社会をここまでリアルに取り入れた漫画はなかなか無いと思いますし、漫画としては本当に素晴らしいと思うのですが、BL(恋愛漫画)としては絵柄含め表現が少し独特である事と、こちら側で汲み取らなければいけない部分が多いので(それが作者さんの魅力でもあります)、普段BLしか読まないとか、とにかく2人が惹かれ合っていく過程やイチャイチャが見たいという方にとっては物足りないと感じてしまうかもしれません。
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