このレビューはネタバレを含みます▼
シーモア島で度々紹介されていたので存在は知っていたのですが、表紙のイラストで勝手に勘違いをしていて、読まず嫌いになっていた作品です。🐧
恥ずかしながら私は三つ編みロン毛の人が奥さんで、重ね着をしているせいかふくよかに見えたので肝っ玉母ちゃん的な性格の姉さん女房で、線の細い年下貴族の夫(実際はこちらが年上で妻でしたね・・・)の世話を焼きながら、極寒の地でまったりと暮らしている的な話だと思っていたので、あまり興味が湧きませんでした。でもこの度パワープッシュ作品に選ばれていたのでついに読み始めてみたところ、すでに冒頭の出会いの場面から面白くて、物語の世界に引き込まれてしまいました。✏
狩猟や料理や伝統工芸品作りなどの北欧の雪国での暮らしぶりや日常をふんだんに盛り込んだストーリーはとても興味深いし、為になります。慎ましいけど豊かな暮らし、自分は全くできていないのですごく憧れてしまいます!🐧
そんな暮らしの中でリツとジークの距離感がゆっくりじんわり近づいていく微笑ましい様子が丁寧に描かれていて、すごくほっこりさせてもらえる素敵な作品なので、読まず嫌いのままでいなくて良かったな〜と、心から思っています。✏