このレビューはネタバレを含みます▼
猫喫茶の常連客狭間とその猫喫茶で働く人間嫌いの猫獣人サビのお話。人気のないサビが指名欲しさに奮闘する話かと思ったら、思った以上にしっかりしたお話で良い意味で想定外でにっこり。全編サビ目線で狭間のことを胡散臭いと思いながら優しくされて少しずつ絆されていくところや猫喫茶のみんなをどれだけ好きかが丁寧に描かれているので、その後の展開がとても心に刺さるのですよ。愛情を受けてこなかったので優しくされたり、優しくしてほしかったりすると控えめに表情に出るサビが愛おしい…。そりゃ狭間も絆されますよ。そして私がすっかりBL脳だったので、ラストの展開はそりゃそうだよね!悪いことだよね!何か忘れてたわ!となってしまいました。少し正気に戻してもらったありがたい1冊でしたww